畑の土づくり
よい土壌をつくることは、野菜のおいしさや収穫量のよしあしを決める大切なことです。プランターなら野菜用の肥料が混ざった土を買ってくればすみますが、菜園ではまず土づくりから始めましょう。
土づくりの基本は ①耕す ②砕く ③畝立て
土を耕す、土を砕く、畝を立てることが土づくりの基本です。同時に石灰散布(酸性土壌の矯正)、堆肥散布(有機物投入)、化成肥料散布(養分補給)も行います。
■土を耕す
踏み固められたり雨で密になった土を耕すことで、土に空気が取り入れられるて、通気や排水性がよくなります。そのため、根の活動が活発になり、育ちがよくなります。また、畑の雑草は、耕して草を土の中にすき込むことによって、除草することができます。
作業としては、鍬(くわ)やマンノウ、スコップで土を30cmぐらいの深さまで掘り起こして土を反転させます。このとき石灰を1㎡あたり100~200g散布して、一緒にすき込みます。
■土を砕く
耕して1週間くらいしたら、今度は鍬やマンノウなどで土を砕きます。土を砕いておくと、種まきや苗の植え付けの作業が楽になります。また、野菜の根の張りや伸び具合がよくなります。
土を砕く際に、堆肥などの有機物を1㎡あたり2kg程度入れてやるとよいでしょう。
■畝立て
幅60cmの畝をつくるには、60cm間隔で2本のひもを張ります。ひもの内側に堆肥と化成肥料をまいてすき込みます。
ひもの外側の土を掘り、ひもの内側に入れて畝を高くします。表面を鍬かレーキで平らにして完成です。作条施肥の場合は中央に深さ15cmの溝を掘り、そこに堆肥と化成肥料を入れて土を埋め戻します。
■高畝のつくりかた
高畝は水はけの悪い畑や地下水位が高いなど湿害の出やすい畑の場合に使います。
全面施肥の場合、畝の両側に畝幅に合わせてひもを張り、全面に堆肥と化成肥料を散布して鍬でよく耕します。
ひもの周囲の土をひもの内側に入れて20~30cmの高さに盛り上げます。レーキなどで表面を平らにして完成です。
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