家庭菜園 野菜の栽培方法【トマトの育て方】
トマト(ナス科)栽培のポイント
植付:4月下旬~5月中旬 収穫:6月下旬~8月下旬
①肥料を与え過ぎると実がつきにくくなります。
②カルシウム不足だと尻腐れ病になるので、植えつけ2~3週間前に石灰を散布してよく耕します。
③連作障害がありますので、2~3年はあけるように。
植付け
市販苗は9cm径の小さいポットを使っているため、12cm径のポットに移し、一番花が咲き始めるまでポットで育てます。
マルチに株間45cmの穴を2列あけ、深さ15cmの穴を掘ります。水をたっぷりと入れ水が引いたら苗を深めに植え、根元を手で軽くおさえます。このとき花房を通路側に向けると、管理や収穫が楽になります。
支柱立て・誘引
植えつけ後に、各株のわきに支柱を斜めに立てます。支柱を上で交差させ合掌式の支柱を組み、誘引します。
わき芽かき
苗が生長してくると葉の付け根から盛んにわき芽が出てきます。トマトはこのわき芽をすべて摘み取り、主枝1本にのみ果実を実らせる1本仕立てで育てます。
わき芽を取ることで、果実が大きくなります。日当たりや風通しもよくなるため、病害虫も発生しにくくなります。
わき芽は成長が早いので、毎週1回のペースで行いましょう。
誘引
開花後、花房のすぐ下のわき芽を摘み取った後は、茎と支柱をひもで軽く結んで誘引します。ただし、横に伸びている茎は、自然に上に伸びてくるので無理に起こして結ばないようにしましょう。
ホルモン処理
第1花房は、実がならないつるぼけを防止するために人工的に必ず着果させます。トマトトーンという市販のホルモン剤を水で100倍に薄めたものをスプレーで散布し、着果を促します。
ホルモン処理を行う目安は、ひとつの花房に2~3個の花が開花したときに、花房全体にスプレーで散布します。ただし、二度がけは奇形の実ができる原因になりますので、1回だけにしてください。
追肥・土寄せ
追肥は、1番下の花房に実がなり、ピンポン玉ぐらいの大きさになった頃と、下から3番目の第3花房に実がなり、大きくなった頃の2回を目安に行います。
その後は、株の成長を見ながら20日おきくらいに追肥します。ただし、肥料の与えすぎは実つきが悪くなりますので注意してください。
施肥はマルチをめくって通路に肥料をばらばらとまき、鍬などで軽く土を寄せます。
摘心
一般的に支柱の高さまで成長したら、それ以上茎が伸びないように芯止めをします。
最終花房(トマトの実)の上2枚の葉を残して、その上の茎を折って摘み取ります。摘心した後は、茎と支柱をひもで軽く結んで誘引します。
収穫
赤く熟した順にハサミで切って収穫します。収穫が遅れると皮が破れたり、落ちてしまうので、こまめに収穫しましょう。
旬の野菜作り一覧表 | |||||||
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春~夏 |
トマト |
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夏~秋 |
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秋~冬 |
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冬~春 |
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