植付けと水やり
市販の苗を購入したりポットまきで育てた場合など、苗を畑に植えつける方法と、植えつけ後の水のやりかたについて覚えましょう。
■植えつけのしかた
ポットなどに種をまき、ある程度育った苗を畑に植えかえる作業を、植えつけといいます。
苗を植えつけるには、一般的に植えつけの約2週間前までに石灰を施して土壌の調整を行い、1週間前までには堆肥、化成肥料などの元肥を散布して耕しておくことが大切です。
また、植えつけ場所に畝立てした後、マルチングをしておくと地温が上昇して苗の活着がよくなるので、野菜の種類によってはマルチを張ります。
また、キュウリなどの植えつけの前にあらかじめ支柱を立てておくやり方もありますから、それぞれに作業日程を調整して準備を行いましょう。
苗の植えつけは、できれば風のない曇った日が一番適しています。夏の場合、晴天だと日差しが強すぎて、しかも風が強い日だと植えつけた苗がしおれてしまったり、風で倒れたりします。茎が傷んだり折れてしまうこともあるので、注意が必要になります。
植えつけかたは、まず畝に移植ゴテで根鉢がすっぽり入るくらいの植え穴を掘ります。野菜の種類によって、根鉢が少し出るくらい浅く植える浅植えと、茎が少し隠れるくらい深めに植えつける深植えとがあります。
次に、じょうろのハス口を外して手で覆い、植え穴にたっぷりと水を注ぎます。
水が引いたら根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出します。その際に人差し指と中指で茎の根元をおさえ、苗を逆さにしてポットを丁寧に外すと簡単に外れます。
植え穴に苗の根鉢を入れ、株元に土を寄せて手で軽くおさえつけて土となじませます。
また、植えつけ前に液体肥料を水で1,000倍に薄めたものを苗にかけておくと、活着しやすくなります。
■水やりのしかた
植えつけ後は、新しい根が出るまでは吸水が十分でないので、葉から水分が蒸発しすぎるとしおれたり葉が枯れたりします。特に乾燥が続いたり風が強い日にはそれが著しく、植え傷みを起こしてしまいます。
植えつけ後の水やりについては、土が乾燥してきたら水やりをしたほうが活着を助けます。ただし、野菜の特性によっては乾燥を好む野菜や、逆に湿った土壌を好む種類がありますので、それぞれの特性に合わせて行います。
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